働き方改革の理論と実践
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3 「コストはすべて投資である」という魔法38…第Ⅰ部 若年社員の定着を図るマネジメント理論編 『コストはすべて投資である』とは、(一財)建設産業経理研究機構の東海幹夫代表理事(青山学院大学名誉教授)の経営行動の分析視点であり、コストを単に削減する対象としてではなく、成果(リターン)から本質的に見直して生産性を高めることを教えています。 もちろん、最大の投資は、人材育成という利益を生むコストです。ここでは有効な費用まで削ってしまうと、利益と会社の将来も見えなくなってしまう危険を具体的な事例で考えてみましょう。袋小路君:課長!○○現場の月曜日に「昼飯用の漬物や駄菓子」を3,000円ほど買っているけど経費節減でやめてもらいますね。賢説課長:それはちょっと考えた方がいいな。袋小路君:え~、先日も経費削減を強調していたではないですか。賢説課長:あの「漬物や駄菓子」は何のために出しているのかな?袋小路君:現場の人たちが食べるためですよね!賢説課長:そうじゃなくて、そこで何か利益を出す施策をしていないか?袋小路君:はぁ~! (@_@)

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