働き方改革の理論と実践
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4 若年社員の3年定着率アップの活動宣言120…第Ⅱ部 若年社員の3年定着率アップの実践編 若年社員の3年定着率アップのために、第一ステップとして、定着率アップを阻害する要因分析を行い、第二ステップとして、各社にとって重要かつ実行可能と考える阻害要因を改善する活動計画を作成しました。 私たちは、ビジネスコンサルの活動やマネジメント研修の中で、「最も大切なことは作成した活動計画をいかに実践するかである」と力説しています。そして、私たちの心の中には、計画を立てただけで満足して実行したような満足感を覚えることがあります。そのたとえとしてよく小学校時代の夏休みの宿題の話をします。 夏休みに入ると、決まって初日にスケジュールを立てていました。まず、1日の行動計画です。朝5時50分に起床、6時10分から40分までラジオ体操、8時から10時まで夏休みの宿題、夜8時から9時までが絵日記などです。次に、最初の1週間で自由研究(工作)を終わらせます。 このパーフェクトなスケジュールであれば、宿題をパーフェクトに遂行でき、うまくやれば夏休みの前半で全て終えてしまいます。 ところが、8月28日頃になって頭を抱えるのが常でした。絵日記は数ページしか描いておらず、また、他の宿題も全く同じでほと

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