精選 会計キーワード
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30 「売上高」とは、会社が顧客に販売した商品や製品、提供したサービスの金額をいいます。例えば、1万円の商品を外から仕入れ、自社の利益を上乗せして1万2,000円で顧客に現金販売した場合には、顧客への販売価額である1万2,000円が売上高になるというのは容易にイメージできると思います。一見単純ですが、この売上高の計上には、「認識」と「測定」という2つの重要なポイントが含まれています。認識:売上高をどのタイミングで計上するのか測定:売上高をいくらで計上するのか この例でいえば、商品を顧客に提供し、同時に現金を受け取っていますので、そのタイミングで売上高を「認識」し、販売価格、すなわち現金受取額で売上高を「測定」しています。 しかし、実際の企業の活動はそれほど単純なものばかりではなく、顧客への商品やサービスの提供方法にはいろいろな形態があキーワード6売 上 高 損益計算書(☞11ページ)の一番上に出てくる「売上高」には包括的な会計基準がないと聞いて驚いています。会社のビジネスは、モノを売るだけのシンプルなものばかりでなく、サービスと組み合わせるなど多様化していますが、売上高はどのような考え方によって計上されているのでしょうか。

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