改訂増補 予算会計
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はじめに✔夢のトライアングル大学卒業後、鉄鋼商社の経理部門、監査法人を経て、会社を起業して16年目になります。この間、「経理担当者」「会計士・税理士」「経営者」という3つの立場を経験してきました。それぞれの立場に対して少なからず思い入れがあります。「経理担当者」の時代には、「経営者はなぜ、管理部門を軽視するのか?数値に基づく経営が重要であり、会計を深く理解する必要があるはずだ」と思っていました。「会計士・税理士」の時代には「経営者はなぜ、監査を軽視するのか?リスクが多い時代の中で、経営の姿をオープンにし、監査と正々堂々対峙していくべきではないか」と思っていました。今は「経営者」の時代にいます。経営者の頭にあるのは次の2つです。1.お金(社員たちの生活を守っていく為に、いかに収益を上げ、利益を上げていくべきか?)2.人(収益及び利益を上げる為に、社員のベクトルをいかに一本化し、オフバランスの人財価値をどのようにして最大化していくべきか?)経営者は「過去」ではなく、99%「将来」の方向を向いています。多くの経営者が、「なぜ経理担当者や会計士・税理士は、未来志向の経営の観点での良き相談相手になってくれないのだろう?」と感じているはずです。それだけ会社を継続させていくことが難しい時代になっています。「経理担当者」「会計士・税理士」と「経営者」の間には、大きな心の溝があります。この3者の間で、お互いに信頼し合う「夢のトライアングル」を構築することが、個々の会社はもちろん、日本経済が発展していくために必要だと思っています。そのキーワードが「予算」です。✔財務諸表には「予測概念」が含まれている実績の財務諸表は、原則として過去の記録の積み上げですが、国際会計との整合性の観点から「予測」の概念が多く入って来ています。例えば「退職給付会計」や「減損評価」、「繰延税金資産の回収可能性」や「資産除却債務」などです。「時価評価」も予測概念に入るでしょう。IFRSでは「将来キャッシュ・フローの予測に資する」という点が重視されるので、今(1)

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