〈入門〉建設業会計の基礎知識
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はじめに―本書の特徴と活用の仕方本書は、次のような方々のために役立つ参考書としてまとめられたものです。⑴建設業の経理(会計)の基礎をしっかりと習得したいと考える方⑵建設業及び関連企業に就職された新入社員の方あるいは初めて建設業の経理(会計)に係る部署に配属された方⑶建設業経理事務士検定試験(4級、3級)や建設業経理士試験(2級、1級)にこれから取り組もうとする方⑷その他、建設業の経理(会計)の全体像を概括的に知りたいと思う方以上のような目的のために執筆されたものですから、まずは「企業会計」の基礎知識を学び、その土台の上に「建設業の経理(会計)」を体系的に載せていく方法で解説しています。基礎的だからといって、必ずしもやさしいことだけを説明するのではなく、建設業にかかわる業務のために不可欠な基礎知識をしっかりと取り込むようにしました。本書の全体構成を概括的に説明しておきましょう。第1部企業経営で求められる“質”の高い会計情報とは第2部身につけよう!〔簿記・会計〕の基礎知識以上は、企業経営にとって不可欠な会計情報の意義、会計情報として開示される財務諸表(貸借対照表、損益計算書等)の意義、財務諸表を作成するための簿記の基本サイクルなどについて解説しています。すべての産業に共通する企業会計の基礎知識といったところです。したがって、一般的な簿記・会計の基礎知識を習得している方は、この第1部と第2部を読み飛ばしていただいて差し支えありません。第2部にある〈練習問題〉と〈総合演習問題〉の解答は巻末に収載しています。

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