〈入門〉建設業会計の基礎知識
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図表3―1原価計算表(年間の概略)単位:千円摘要工事A工事B工事C工事D工事E工事F工事G合計工期平成25年12月~27年3月平成25年10月~27年3月平成26年4月~27年3月平成26年7月~26年12月平成26年9月~27年1月平成26年12月~27年9月平成27年1月~27年10月期首未成工事原価材料費12,50015,000―――――27,500労務費5,0006,000―――――11,000外注費25,00030,000―――――55,000経費7,5009,000―――――16,500当期発生工事原価材料費50,00060,00068,75037,50031,25015,00012,500275,000労務費20,00024,00027,50015,00012,5006,0005,000110,000外注費100,000120,000137,50075,00062,50030,00025,000550,000経費30,00036,00041,25022,50018,7509,0007,500165,000当期完成工事原価250,000300,000275,000150,000125,000――1,100,000期末未成工事原価―――――60,00050,000110,000③工事未払金(負債)工事未払金は、材料代金や諸工事費など、建設工事現場で発生する費用の未払分の増減を記帳計算する建設業特有の勘定科目です。この意味で完成工事未収入金と対になる概念です。一般企業では「買掛金」に相当します。記帳方法としては、材料費、外注工事費の請求を受けた際に、前渡金と相殺した後の請求残額を貸方(右側)に記入します。代金が決済になれば、減少額を借方(左側)に記入することで清算されます。完成工事未収入金と同じく、得意先が多い時は前渡金と工事未払金の2つの勘定に記入するだけでは不十分なため、工事未払金台帳という補助元帳を別に作成して取引先別の勘定口座を設定した処理が広く用いられています。以下が、工事未払金台帳の例(仕訳帳から転記しています)です。第3部建設業に特有な会計にチャレンジ!68

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