基礎からわかる自社株評価
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改訂版にあたって 平成30年度税制改正において、事業承継税制の特例措置が創設されました。10年間という限定された措置ということもあり、今後自社株式の移転が活発化されることが予想されます。この措置により、『取引相場のない株式』の評価について会計事務所職員や金融機関の方々だけではなく、事業承継に関わる経営者の方々も興味を持たれることでしょう。 本書は、このような状況を鑑み、できるだけ平易に、かつ端的に株式評価のポイントを理解するための書籍として執筆しています。初めて株式評価の業務にあたる方や事業承継に関心のある経営者の方々は、まず『基礎編』から順番に読み進められることをお勧めします。 今回の改訂版では、平成29年度税制改正の株式等保有特定会社の判定基準に新株予約権付社債が加えられたことによる改訂をしています。 また、本書の特徴でもある「平易・簡潔であること」「全体像が常に見渡せること」という点を重視し、読者の方々に見やすさを意識した図解や文章表現の変更もしています。 本書が、より分かりやすく、より簡潔な専門書としてお役に立てれば幸いです。 なお、文中の意見は、私見であることをお断りしておきます。実務にあたっては、法令通達等をご参照いただきますようお願い申し上げます。 最後になりましたが、改訂版刊行の機会を与えていただきました株式会社清文社の宇田川真一郎氏・前田美加氏に心より感謝申し上げます。平成30年5月 著 者

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