社長に“もしものこと”があったときの手続すべて
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008葬儀は身内でひっそり、後日改めてお別れの会葬儀や告別式は親族だけで密葬として執り行い、後日改めて会社関係や友人・知人らを招いてお別れの会を開催するというスタイルが増加しています。葬儀そのものが小型化、シンプル化する流れの中にあって、「とりあえず葬儀は身内だけでひっそりと、後日にお別れの場を設けるのが自然な流れ」と考える企業や団体が増えてきているのも事実です。お別れの会の企画お別れの会は、密葬後おおむね2か月以内(あるいは納骨前)を目処に行われる故人を偲ぶセレモニーです。葬儀というと宗教色が前面に出ざるを得ませんが、その点「お別れの会」や「偲ぶ会」などの名称を使用する場合は、宗教色を払拭できる利点もあります。その意味でも、お別れの会は市中のホテルなどで開催される事例が多くなっています。葬送という意味に加えて、故人が生前お世話になった方々への感謝の意を表わす場としてふさわしいと考えられているからでしょう。お別れの会には、これをやってはいけないといった決まりは何もありません。 あくまでも主催者の意向や故人の人柄などから「らしさ」が感じられる会であることが望まれます。お別れの会の形式前述のとおり、お別れの会は宗教的な儀式でもありませんから、会の進行にあたって特に決まりがあるわけではありません。ただし、多くの参会者が想定される場合などは、スムーズな進行となるような工夫と配慮は必要でしょう。巷間、流れ型かセレモニー型かといった進行のスタイルがあるようですが、要は参会者の人数や予算などから総合的に判断すればよいでしょう。第1章4.お別れの会の検討最近、「葬儀・告別式は近親者のみで済ませ、後日お別れの会を行う予定です」といった案内を目にする機会が増えていますが、亡くなった社長のお別れの会を会社主導で行うのもひとつの方法です。

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