おかしな数字をパッと見抜く会計術
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65 計上根拠を理解しているか (借) 小口現金  4,220   (貸) 従業員未払金  4,220という仕訳を起票しますので、4月6日の現金残高は0円になり、マイナス残高にはなりません。 上長承認のもと、正しく立替処理をしなかった点、また現金不足になるような現金補充方法がとられている点など、小口現金管理の問題点がこのマイナス残ひとつから推測されることになるわけです。 なお、立替えた現金の精算は、4月7日にA銀行から引出した際に行われていると考えられ、次のような仕訳が想定されます。 (借) 従業員未払金  4,220   (貸) 普通預金  100,000 小口現金    95,780 これらの仕訳が反映された場合の現金出納帳については、ぜひ考えてみてください。 現金出納帳の「おかしな数字」(2)~なぜ現金取引か?   実務上、材料を現金で購入することはありません。なぜなら一般的には資材部や購買部といった部門で発注し、発注した材料が適切(従業員立替)(従業員立替)左の現金出納帳を見て、他に「おかしな数字」はありませんか。部材購入 21,600円

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