実務対応 病院会計
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第2章 貸借対照表220 10 従業員預り金 (1)勘定科目の説明従業員預り金とは、源泉所得税や社会保険料の徴収額など、従業員に関する一時的な預り金をいう。入院預り金など、従業員以外からの一時的な預り金とは区別しなければならない。(2)会計処理① 病院特有の論点特筆すべき事項はない。② 仕訳例ⅰ 従業員預り金の発生 4月25日に4月分従業員給料1,000を支給したが、源泉所得税100、住民税60、社会保険料40を差し引いた残額800を振込みにより支払った。また、当月分の社会保険料の会社負担額は40である。 給 料     1,000   従業員預り金   200  預 金      800法定福利費     40   未払費用      40ⅱ 従業員預り金の精算 源泉所得税預り金100、住民税預り金60、社会保険料80(従業員預り分40、会社負担分40)を振り込み納付した。 従業員預り金   200   預 金      240未払費用      40  

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