ソフトウェア会計実務Q&A
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31 ソフトウェア業界の特徴と財務・会計上の課題 ソフトウェア業界における財務・会計上の課題 ソフトウェア業界における財務・会計上の課題にはどのようなものがあるか、業界の取引慣行を踏まえて教えてください。  経済産業省が公表した、「情報サービスにおける財務・会計上の諸問題と対応のあり方について」では、ソフトウェアの「無形」という特質、及びソフトウェア取引における仕様の「変化」という特質に鑑み、財務・会計上の4つの課題と10の検討事象が掲げられています。財務・会計上の4つの課題10の検討事象1 取引や資産の実在性と評価① 架空売上の発覚②  発注内容が固まらない段階での制作作業の開始③ ソフトウェアを巡る新たな取引の発生2 リスク管理と評価④ 受託制作に伴う赤字案件の発生⑤ アフターコストと収益との期間未対応3 収益認識⑥  不適切な「検収」による売上の早期計上、ユーザーとのトラブル⑦ 不適切な契約の分割⑧ 複数要素取引における売上高の計上4 複合的事象⑨ 売上高の総額表示、純額表示⑩ 「進行基準」による収益認識ソフトウェア業界の特徴と財務・会計上の課題11-1

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