ソフトウェア会計実務Q&A
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170第3章 ベンダーの会計処理(市場販売目的のソフトウェア) 市場販売目的のソフトウェア制作費の 費用計上と資産計上の判断基準 市場販売目的のソフトウェアの制作費を、研究開発費として費用処理するか、無形固定資産(ソフトウェア)として資産計上するかの判断にあたっては、研究開発の終了時点の判断が重要となりますが、その判断基準について教えてください。 研究開発の終了時点の判断基準  市場販売目的のソフトウェアである製品マスターの制作費は、「研究開発の終了時点」を境に取扱いが異なります。すなわち、「研究開発の終了時点」より前に発生したものは研究開発費として発生時に費用処理され、「研究開発の終了時点」より後に発生したものについては無形固定資産(ソフトウェア等)として資産計上されることとなります。研究開発費処理研究開発活動ソフトウェア製品の制作活動研究開発スタート研究開発の終了時点製品の完成資産計上処理 「ソフトウェア実務指針」では、「研究開発の終了時点」を判断するにあたっては、次の2つの要件が満たされることが必要とされています。 ① 製品マスターについて販売の意思が明らかにされること ② 最初に製品化された製品マスターが完成すること3-41

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