ソフトウェア会計実務Q&A
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 本書は平成21年7月に出版された『Q&Aソフトウェア業の会計実務 ―工事進行基準対応―』の増補改訂版です。前書は「工事契約に関する会計基準」や内部統制報告制度(J―SOX)の適用が始まった時期にソフトウェアの提供企業に対し、それらへの実務対応に資することを主な目的に刊行いたしました。それから6年を超える時間が経過しました。その間にIFRSに基づいた財務諸表の開示が認められ、ソフトウェアの提供企業や利用企業でIFRSを適用している企業が増えてきています。 また、クラウドサービスが一般化してくる等、従来の請負契約に基づくソフトウェア開発ビジネスやパッケージソフトウェアの販売ビジネスから、ソフトウェアを含めた業務提供ビジネスへとソフトウェアを取り巻くビジネス自体も大きく変化してきています。 さらに、残念なことですが、ソフトウェアを含む情報機器を利用した会計不正も相変わらず発生しています。これらの状況を踏まえ、本書の執筆に当たっては、以下のように大幅に増補改訂を行いました。 ●ソフトウェアに関するIFRSの取扱いを一つの章を設けて解説する。 ● ソフトウェアの提供企業のみを対象とするのではなく、利用企業の立場でのソフトウェアの会計処理を解説する。 ● クラウドサービスやアジャイル開発といったソフトウェアビジネスの変化に対応した解説を行う。 ● ソフトウェアビジネスの提供企業の会計不正事例を解説することで内部統制の留意事項を解説する。はしがき

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