キャッシュレス決済のしくみと会計実務
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69クレジットカード決済のしくみと会計処理第2章年会費がカード付帯の空港ラウンジ利用サービスなどの履行義務の対価となる場合には、当該サービスの提供に応じて収益を認識することが考えられます。また、年間を通じてサービスを提供しているとして、年間を通じて期間按分された金額を収益認識することも考えられます。期末時点において年会費に対する履行義務の残余部分がある場合には、これを契約負債として計上することになると考えられます。以下では、クレジットカード会社におけるオン・アス取引の一般的な仕訳の設例を説明しています。⑨クレジットカード会社におけるオン・アス取引の会計処理の設例《前提》●商品売上時点で加盟店手数料の収益を認識する●売上代金:10,000円●カード会員の支払回数:1回●加盟店手数料:売上代金の3.00%●加盟店規約における売上締日:毎月の月末日●加盟店規約における立替払日:締日の翌月15日●カード会員の支払日: 締日の翌月末日●顧客手数料については省略クレジットカード会社の会計処理《仕訳例》(単位:円)・X9年4月16日(カード会員の商品購入日) 加盟店手数料 10,000円×3.00%=300円 加盟店への未払金 10,000円-300円=9,700円 カード会員に対する未収金 10,000円未収金10,000/ 未払金9,700/ 加盟店手数料300設例2-1-1

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