不動産調査実務ガイドQ&A-B
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はしがき本書の特色は、書名の「実務ガイドQ&A」に表われています。「実務」という言葉を使ったのは、不動産調査に必要なものは、机上の教科書的知識よりも、現場で学ぶ職人的な技であり、頭でなく、足で書いた現場感覚のある本にしたかったからです。ガイドブックは、必要な分野を網羅していなければなりません。そのため、現地調査、法務局調査、法的規制調査、価格調査など、不動産調査に必要な分野をカバーし、本書1冊あれば、さまざまなニーズに対応できること、言い換えれば、不動産調査のコンビニをめざしました。Q&A形式にしたのは、実務でぶつかる疑問に対して、すぐに答えられることを目的としたからです。以上の考えに基づき、執筆にあたって、次のことを心がけました。不動産に関係する法律を網羅的に説明したこと本書で言及した法律の一覧は、「本書で言及した法律一覧」のとおりで、不動産に関係する法律をほとんど網羅しました。また、重要事項説明書に関係する法律はすべて取りあげました。図表などによる視覚的理解をめざしたこと図表や写真を多く用いてわかりやすくするとともに、書式例により、法律が適用される現場をイメージできるようにしました。実際の指定例や指定状況を記載したこと法律は、実際に使われてこそ意味があります。各法律が定めるさまざまな地域地区は、本で読む限りは同じウェイトにみえても、実際の指定実績は大きく違います。本書では、それらの指定状況を記載したり、代表的な指定例をあげて、法運用に関する具体的イメージを持てるようにしました。

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