不動産調査実務ガイドQ&A-B
24/32

Q1-2調査すべき項目はA素人判断は危険なので、深追いしないで専門家にまかせるべきです。不動産の調査項目は、多岐にわたります。不動産の詳細調査といわれるデュー・ディリジェンスを例に考えてみましょう。デュー・ディリジェンス(略して、デューデリという)は、不動産の証券化、投資用不動産の購入、企業の買収・合併(M&A)、プロジェクト・ファイナンスへの融資などにおいて、その適格性を検討する調査です。具体的には、土地・建物の物的状況、公法上の規制および権利関係を調査し、取得・保有する際の問題点を把握し、物件から得られるキャッシュ・フロー等の経済的調査を行って、適格性を判断します。デュー・ディリジェンスでは、各調査項目について、その分野の専門家がチームを組んで行います。不動産の物的および権利関係に関する主要な調査項目の概略は、次ページの表のとおりです。通常の不動産調査も、基本的にはデュー・ディリジェンスと変わりありません。デュー・ディリジェンスでは、意思決定を行うためにかなり詳細な調査を行いますが、通常の調査では、調査目的にてらして適宜簡略化します。第1節不動産調査にあたって3

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 24

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です