キャッシュレス決済のしくみと会計実務
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59クレジットカード決済のしくみと会計処理第2章第 1節クレジットカード決済(オン・アス取引)のしくみと会計処理1クレジットカード決済の概要①クレジットカード決済の位置付け第1章で説明したとおり、近年、キャッシュレス決済には多種多様なサービスが増加しています。その中でもクレジットカード決済は、スマートフォンが普及する前から、キャッシュレス決済の一つとして使われてきました。また、店頭でのクレジットカードの提示を必要としないスマホ決済アプリでの商品購入であっても、アプリの事前登録に利用者のクレジットカードが紐づけられているケースもあります。この場合、クレジットカード決済のしくみを利用して、クレジットカード会社は利用者から商品購入代金を回収することになります。このように、クレジットカード決済は、キャッシュレス決済において、重要な役割を担っていますが、本章ではそのクレジットカード決済について解説します。②クレジットカード決済のしくみクレジットカードを保有するカード会員が、クレジットカードの加盟店で財又はサービスの提供を受けた時、対価の支払い手段としてクレジットカードを利用することをクレジットカード決済といいます。クレジットカード決済における重要な役割を担う主体として「イシュアー」と「アクワイアラー」が存在します。1つのクレジットカード会社がイシュアーとアクワイアラーの両者を兼ねている場合もあります。

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