古代の税制を遡って、現代を見直す。
吉田實男著
A5判720頁(上製本)
ISBN 978-4-433-40721-6
定価 4,950円(本体:4,500円)
古代の税制というと、租庸調の説明に始終していた。
しかし、税の萌芽はいつの時代からみられるのか、田租の収穫物はどんなものか、庸の元々は何か、
調は誰がどのようにして納めていた物であるのか、その時の政府は、それらを納めさせてどのように活用していたのか、
収支を考える財政機能があったのか、また、地方はどのようにしてそれらの税を徴収し、活用していたのか・・・。
本書は、こうした思いを踏まえながら、日本人が日本列島に現れた石器時代、縄文時代、弥生時代、邪馬台国の時代を第Ⅰ部とし、
大和政権時代、飛鳥時代、奈良時代までを第Ⅱ部として、『古事記』における税の記述、正史である『日本書紀』、『続日本紀』、『日本後記』などの
記述から、古代の日本人は「税」とどのように向き合い、税を納めてきたのか、
各時代の為政者は税をどのように考えていたのか、我が国の古代の税制を遡って、現代を見直そうとするものである。
(まえがき より)
主要目次
第I部
原始時代
- 第1章 石器時代
- 第2章 縄文時代
- 第3章 弥生時代
- 第4章 邪馬台国の時代
第II部
大和政権から奈良時代まで
- 第1章 大和政権時代
- 第2章 飛鳥時代
- 第3章 奈良時代